【NO.50総務省】2008年8月26日実施

【政府交渉】
【総務省】
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省側2名、患者側4名
【総務省への要望書】

【省側出席者】
・総合通信基盤局電波部移動通信課第一業務係長
・総合通信基盤局電波部電波環境課生体電磁環境係長
【事前の連絡事項】
・3以降の項目につきましては、申し訳ないのですが、総務省の所管事項
 ではございませんため、1及び2の御要望のうち、1に御記載の「町並み
 の景観」を除いた事項についてのみお話を伺う形となります。予めご了
 承ください。
・ちなみに、1の「町並みの景観」の改善については国土交通省、3以降の
 電気製品規格に係る事項については経済産業省が、それぞれ所管で
 はないかと存じます。
・なお、携帯電話については、通信の為に発する電波のことであれば総務
 省が所管しておりますが、製品自体に通電した際に発生する電磁波のこ
 とであれば経済産業省の所管かと存じます。総務省の所管している「電波
 」は、あくまでも、通信の為に使用される電波であって、家電製品自体が発
 する電磁波ではないことを御理解いただければ幸いです。
【当日戴いた講演会用資料「安心して電波を利用するために」より】
2 電波が人体に与える影響について
2-1 電波防護のための指針 刺激作用(100kHz程度以下),熱作用(100kHz程度以上)
2-2 電波防護指針の概要 電界(平均時間6分間)の指針値 1G前後
 建物の内部では吸収・反射されるので、強さは基準値を下回る。全身平均SAR-0.08W/kg
 局所SAR-任意の組織10g当たり2W/kg,4W/kg(四肢) 接触電流 45mA(100kHz-100MHz)
2-3 電波防護規制 安全施設の設置,SARの許容値2W/kgを強制規格として規定。(H14.6)
局所SARにおける例 閾値-10g当り138(W/kg)20分以上照射の場合 実際の電波は少ない
 電波防護指針値(管理環境)10g当たり10(W/kg),(一般環境)10kg当たり2(W/kg),無線局免許
 第2世代携帯電話(最大出力時)0.894(W/kg),第3世代携帯電話(最大出力時)0.462(W/kg)
2-4 電波が人体に与える影響に関する研究  生体電磁環境研究推進委員会 (H9~19)
研究の推進 疫学調査、動物実験、細胞実験,ドシメトリー(ばく露評価)等 国際連携 WHO等
2-5 電波の安全性に関する国際動向 国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP),WHO,IARC

Ⅲ生体電磁環境研究推進委員会報告書(概要)

(1)ヒトへの影響
 ・30分間の携帯電話使用は、中枢神経の複雑な連絡に大きく影響しない。
 ・電波ばく露前後で眼球運動には有意義な変化は認められなかった。
 ・携帯電話使用に伴い発生する健康障害に関する症状が、電波ばく露と
  関連があるとの証拠は得られなかった。
(2)疫学研究
 ・携帯電話使用による聴神経鞘腫の発症リスク増加は認められなかった。
 ・特別な端末で記録された通話時間データーとの照合によって症例対照
  研究(インタビュー調査)の妥当性を確認した。
 ・小児における脳腫瘍の疫学調査としては、成人と同様に症例対照研究
  が第一候補として考えられる。ただし、症例数が成人と比べて少ないため、
  全国レベルでの調査が必要であり、そのための課題も多い。
 ・聴神経鞘腫の801症例の参加を得て、腫瘍の左右位置と携帯電話の利
  用側との相関を分析できるデーターセットを完成した。
 ・携帯電話を左右どちら側で使用するかという質問に対する回答の正確
  性がたかくない、特に右という回答の信頼性が低いことが明らかになった。
(3)発ガンの影響
 ・ラット中枢神経系腫瘍発生に対し、電波(1.5GHz帯携帯電話信号)の頭部
  局所的長期間ばく露は影響を与えないことが確認された。
 ・ラット中枢神経系腫瘍発生に対し、電波(2GHz帯携帯電話信号)の頭部局
  所的長期間ばく露は影響を与えないことが確認された。
(4)脳微小循環動態への影響
 ・急性影響評価及び亜慢性影響評価実験を実施した結果、血液-脳関門
  (BBB)透過性、白血球挙動、血管径及び血流速度への電波ばく露影響は
  認められなかった。
 ・幼若ラット及び成熟ラットともにBBB透過性及び白血球挙動への電波ばく
  露影響は直接的観察によっても認められなかった。
(5)脳組織・脳機能への影響
 ・電波防護指針値の数倍を上回るSARの電波をばく露してもBBB透過性へ
  与える影響は認められなかった。
 ・電波防護指針値の数倍を上回るSARの電波をばく露しても記憶・学習に
  与える影響は認められなかった。
 ・電波防護指針値の数倍を上回るSARの電波をばく露しても睡眠に作用す
  るメラトニン生合性に有意な影響は認められなかった。
 ・電波防護指針値の数倍を上回るSARの電波をばく露しても内分泌攪乱様
  の作用は認められなかった。
(6)眼球への影響
 ・防護指針値程度の2.45GHz及び60GHzの電波ばく露が、眼に対して急性ば
く露障害を与えるという結果は得られなかった。
(7)細胞生物学的影響評価
 ・電波防護指針値内のSARの電波ばく露により、影響が生じることはないこと
  が確認された。
 ・通常使用されている携帯電話のSARレベルにおいて、短時間ばく露での細
  胞への影響は無いものと示唆される。
(8)生体ラジカル
 ・マイクロ波照射の非熱影響によるラジカル発生はみられなかった。
(9)ドシメトリ
 ・現在の電波防護指針値が高精度な小児/成人モデルを用いた大規模計算
  の結果と概ね整合していることを確認した。
 ・パルス電波により生体に影響を与えるという証拠は認められなかった。

※ (生体ラジカル) 生体内で発生する、他の分子から電子を奪い取る力が高
まっている原子や分子のこと。病原菌を退ける等、生命維持にとって.重要な役
割がある。
※ (ドシメトリ) 電波のデシメトリでは、「ばく露評価」の意。電磁波にさらされた
人体等に誘導された比吸収率や温度上昇を定量するという。

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