2006年後期政府交渉,【厚生労働省】への要望書

【厚生労働省への要望事項】

柳沢厚生労働大臣殿

                        化学物質過敏症患者の会


  私達は、化学物質に弱いことで化学物質過敏症になってしまった患者たち
です。しかし今や、特別な体質をもった人たちばかりではなく一般の方たち
も、シックハウスばかりでなく身近なものから発散する化学物質により、多数
患者になっています。この危機的状態を大変心配して、患者たちは署名運動
を展開しているところです。来春の署名提出に先立ち、ここに厚生労働省の
担当部局の方々に、以下の項目を要望致します。

1、食品について
①「人体に不具合が認められたら速めに危機感を持って見直すこと」
食品添加物や他の遺伝子組み換え等の人工物質は、生体由来物質に分子
レベルでの不具合が認められるにもかかわらず、一定期間の投与実験で害
が認められないから許可というマクロ的なものの見方で処理されるのは、一
時的にはやむを得ず使わなければならないことが有ったとしても、間違った
習慣が固着化したものだと思う。後に問題が出てくることも考えられるので、
その時は見直すこと。                (福島県 男性)

②「業界全体にポジティブリストの徹底を」
まだ残留農薬の多いと思われる野菜や果物が大量に店頭に並んでいる。
生産者ばかりでなく販売店にも、もっとポジティブリスト制度の趣旨を理解さ
せること。                      (神奈川県 女性)

2、薬剤について
①「保育園の園舎消毒を中止しすること」
消毒により一時的に虫は逃げていなくなるが、園児はその消毒の後素足で
歩いたり、お昼寝をする。窓を開け空気を入れ替えるだけでは不十分です。
土曜日の消毒後・月曜日子供を休ませましたが、私は火曜日に入った園舎
で非常に濃度の濃い消毒薬を感じ、動けなくなった。娘もその日以来、消毒
・殺虫剤・ワックスに反応し登園できていない。 (神奈川県 女性)

②「電車・バスの消毒薬を体に安全なものに変えること」
電車・バス等の消毒に塩素系のものが使われていて乗ることができずに
困っている。O-157やサーズの件以来"消毒"に対して過剰反応気味と思う。
たくさんの人の集まる場所では、化学物質に弱く体調を崩す人たちもいる
ことから、体に安全なもので国民が具合が悪くならないものにして欲しい。
                             (岡山県 女性)
③「医療の薬剤の多用もCS・MCSを生むので、医学界で早く認知すること」
医療の薬(化学物質)の多用が、大変なことになると思う。先進国にあって、
後進国で発症していない病気は、かなり複合汚染が原因なのではないか。
これは国の根本の問題です。しっかりやらないと子供達が大きくなった時、
働けない国民ばかりになってしまう。       (兵庫県 女性)

3、身近な空気汚染
 「身近に迫っている空気汚染に対する危機から、国民を守ること」
医療費高騰をたびたび耳にするが、空気汚染被害を受けるまで、ほとんど
病院とは無縁でした。知人に内分泌障害や免疫障害者がいるが、かって
私宅と同種の排煙臭(企業ごみの焼却のため)が流入していたが、この人
たちは臭いが分からず発病にいたったと思われる。
身近な汚染空気が流れる度に乳児や児童に、過って自分に現れた初期の
症状がみられ、CS予備軍化の兆しを感じる。現状のままでは次世代を担う
子どもたちの未来が、暗澹たる物になると危惧している。
                            (和歌山県 女性) 

4、歯科治療について
 「歯科医師の医療行為に対する第三者評価機関の設置をすること」
歯科医師は口腔内の医療行為に対して劇薬を含め様々な薬品や金属・樹
脂類を使っている。そのため人体は強力なダメージを受け、健康が損なわれ
ることがあり、時には回復不可能な身体となる。このことはもちろん、他の医
療行為についてもいえるが、特に歯科医師は一般の医師のような医療教育
を受けていないため、使用する薬品類が口腔外の身体にどのような影響を
及ぼすのか分かっていない。そして、患者は年齢や身体的情況は様々で、
中には薬に耐えられない人もいる。その様な人たちには慎重な対応が必要
なのに充分な事前調査もせず、いきなり強力な薬を使い身体に大きなダメ
ージを与えてしまう。ところが患者としてみれば、この医療行為と身体の損
傷との因果関係については、誰も証明してくれないのが現実である。
 もしここに適当な評価機関があれば、患者は被害を客観的に知ることがで
き、そしてそれは患者を医療過誤から守ることと同時に、歯科医師にも医療
に対する緊張感が生まれ医療の質の向上につながることが期待される。
                              (東京都 男性) 

5、病名について
①「保険病名を認め医学界でも治療・研究に取り組むこと」
先日、東京高裁で一般の人が身近な製品で化学物質過敏症を発症したの
を認めた判決が出ていることから、シックハウス症ばかりでなく、化学物質
過敏症を保険病名として認め、研究・治療・対策を進めること。
                              (茨城県 女性)
②「早急に医療現場での化学物質過敏症を認可すること」
H14年に、職場である内視鏡室でグルタルアルデヒドとホルマリンを、換気の
悪い室内で多量に曝露され、化学物質過敏症になった。しかし、化学物質過
敏症は厚生労働省に認可されていない。ホルムアルデヒドに曝露されたシッ
クハウス症候群は認可されている。厚生労働省は医療現場で使用のグルタ
ルアルデヒドやホルマリンは医学的に解明されていないとからと言っている。
これらの化学物質は何がどう違うのか?同じような症状に苦しみ職場にも行
けず、ついには職を失っている医療関係者がかなりの数出ている現状であ
る。                            (埼玉県 女性)

6、治療法
 「"治療法"の確立に積極的に取り組むこと」
シックハウス症も化学物質過敏症も、国での研究はなされてきた。その結果
を踏まえて、治療の面でも早急の取り組みを期待する。
                              (東京都 女性)

この記事へのコメント