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<<   作成日時 : 2010/02/19 10:49   >>

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はじめに
 化学物質過敏症は、従来の中毒という概念からは考えられないほど微量の化学物質で、アレルギー
様の様々な症状を来たす疾患と言われています。
アメリカ合衆国やカナダでの調査では、国民の1割が化学物質過敏症に罹患しているとも言われていま
す。日本では国立保健医療科学学院報告によると、成人患者推計70万人です。

 1、病名登録になりました。
 昨年、2009年10月1日「化学物質過敏症」が病名リスト登録になり保険適用可になりました。
(財) 医療情報システム開発センターが、「標準病名マスターV2.81追加病名リスト」 を公開し、
病名表記20093547「化学物質過敏症」としてレセプトに登録になりました。QV58 (病名交換コード)
T659 (ICD10) 8845221 (レセ電算コード)です。
「詳細不明物質の毒作用」の分類ですので精神疾患や気のせいと今まで診断するケースもありました
が、これからは"中毒の一症状"として公式に認められることになりました。

 2、NPO活動紹介
 1995年、水戸地裁で 海老原節子の裁判(平成7年ワ第322号)の和解条項で 「地域社会には、原告
のように一般通常人に比して化学物質に過敏に反応する人々が生活していることに留意し工事施工す
る」を踏まえて、その年の秋全国対象の「化学物質過敏症患者の会」を設立いたしました。相談・政府交
渉・全国患者会の開催・資料作り・化学物質を極力発散させない物づくり,社会づくりキャンペーンなどの
活動を、患者達で企画・運営しながら今日まで続けてまいりました。
 2007年夏、全国患者会の部分を強化し、特定非営利活動法人 「全国化学物質過敏症患者会」を
併設いたしました。翌年には化学物質からの避難施設「かしまなだ」を所有し、大阪でも関西大会を開催
し、実質、全国の患者会になりました。政府交渉も延べ50回以上・全国患者会も19回を数えます。
産業界とも旧通産省や経済産業省や旧建設省や国土交通省を通じてシックハウス対策・防虫剤改善を
していただきました。直接建築業界・防虫剤業界・自動車業界他に要望書も提出し改善が進みました。
 
 3、署名活動から
 署名活動は過去3回実施しています。(1996年第1回目の署名から抜粋)
[請願理由]
 私達化学物質過敏症患者は、暮らしの中の様々な有害化学物質によって、日常生活に支障を来たし、
肉体的、精神的苦痛を余儀なくされております。ご承知のとおり化学物質過敏症は、10億分の1g(ppb)と
いう超微量な有害化学物質に心身が反応するものでありますが、決して一部の得意体質者だけが発症
するものではありません。広くすべての国民が、各種中毒症状やアレルギー症状に似た化学物質過敏
症潜在患者予備軍といえるのです。すでに植物や動物の世界では、「生命の鎖」が各所で断ち切られ、
危機的な生命環境はヒトの生存にまで及んでおり、その最大の原因物質が有害な人工化学物質である
ことはいうまでもありません。
 私たちの暮らしを見回すと、本来自然界には存在しない有害な化学物質が、洗剤、プラスチック製品、
薬品、建材、OA機器、家電製品、食品など、あらゆるジャンルにわたって使用され、呼吸、経口摂取、
皮膚接触などの形で、私たち生活者にとどまらず、製造業、土木、建設業、サービス業、農林漁業など
産業全般に関わる従業員、労働者の肉体にも間断なく取り込まれております。
 老若男女を問わず、ここ2~3年、化学物質過敏症が全国的な広がりを示しているのは、人類自らが作り
だした過酷で劣悪な生命環境があたかも真綿で首を絞めるように、ジワジワと私たちの体を蝕み出した
証しといえます。化学物質過敏症およびその患者の存在と実態を真正面から受け止め、これ以上患者
を増やすことなく誰もが安心して生活でき、次世代に良好な生命環境を胸を張って手渡すことができるよ
う、暮らしの中の有害化学物質を規制し、根絶するための政策、指針、指導を早急に打ち出していただく
ことを請願するものです。

 4、産業界に望むこと
・筆者自身も患者の身であり、15年間患者会員達に接してきて感じたことは、化学物質は多くの患者を
生み出していることは動かしがたい事実と言えます。一つの会社の商品が問題なのではなく、どの会社
も何らかの関わりがあるのであるから、化学物質を扱う産業界全体で、化学物質の自主規制を検討して
いただきたい。
        (生活環境中の化学物質の総量規制値を業界自身で設定・管理)
・ 特に学童達の使用する教材・文房具・本などには注意していただきたい。子ども達は皮膚や粘膜が大
人達より弱く化学物質の影響を特に受けやすい。家庭の化学物質だけでも苦しいのに、それに加えて学
校のマジックペン・接着剤・ワックス・臭い付き消しゴム・教科書のインクなどで勉強が続けられないほど
具合が悪くなる子が大勢いる。患者としては業界による彼ら専用の学校設立を希望したい程である。
        (化学物質に弱い子ども達専用の学校を、産業界が資金を出し合って設立)

                      2010年3月27日  NPO法人 全国化学物質過敏症患者会

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